前身は暮れに行われていたウインターSで、日程、格、名称の変更などを経て、平成12年に現在の時期に東海Sの名で行われるようになった。主にその12年以降の6年分に絞って分析する。
 中央のダート重賞では唯一のGUで、かなりの強豪が集まる。よって芝の別定のGU同様、実績は重視したい。連対馬12頭中10頭にオープン特別勝ち以上の実績があり、これはクリアしておきたいところ。ちなみに残る2頭のうち1頭は前走でダートのGVで3着、もう1頭はそれまでのダートの戦績が[4・1・2・1]で、掲示板を外したことがないという素質馬だった。
 脚質的には基本的に先行有利。3着以内に広げてみても、18頭中13頭が4角3番手以内で、あとの5頭も6、7、5、6、8番手と真ん中あたりにはつけている。しかもほとんどが徐々に押し上げており、直線にすべてを賭ける馬では厳しい。
 3着以内馬の前走は、アンタレスSが半数の9頭、笠松のオグリキャップ記念が4頭で、複数頭輩出しているのはこの2レースのみ。昨年1、2着馬は前走で掲示板を外していたが、好走しているのが望ましい。前走で5着にも入っていなかったのは前記2頭を含めて3頭しかいない。
 地方所属馬も13年を除いて参戦しているが、3着以内に入ったのはゴールドプルーフのみ(1着馬降着での繰り上がり)。穴でも狙いにくい。