7〜8月に行われる唯一のGU。昨年は連闘で臨んだヘヴンリーロマンスが優勝。結果として天皇賞への足がかりとなるレースになった。
 9年前に函館と夏の開催時期が入れ替わり、ハンデGVから別定GUに昇格した。エアグルーヴ、セイウンスカイ、ファレノプシス、テイエムオーシャン、ファインモーション。GT級の優勝が多く、格にふさわしいレベルを保っている。
 ただし、6年前におクイーンSが同じ開催に行こうした影響は少なからずあり、強豪牝馬の参戦は以前より減っている。堅い年がある一方で、一昨年のファインモーションのようなGT級牝馬が不在なら、他のローカル重賞と似た決着が増えるのも納得できる。現に、昨年は3連単275万円台の超大波乱。年によって通用レベルに差があることは覚えておきたい。
 GT級が4〜5歳馬中心なのに対して、5番人気以下には6歳以上馬が多い。ローカル戦では平坦巧者のベテランを狙うのが定石だ。GT2着があった去年のファストタテヤマは人気がなさすぎたが、ダイワカーリアン、トウカイポイントのような伏兵に注意したい。
 2000Mで連対実績がなかった連対馬は1頭だけ。ファストコマンダー、エアエミネムは5勝をマークのスペシャリストで、総じて適性上位馬が活躍している。