春の天皇賞の前哨戦のひとつではあるが、距離が2000Mのぶん、阪神大賞典や日経賞ほど結びつきは強くない。過去10年でここから本番を制したのはテイエムオペラオーとヒシミラクルの2頭だが、ここでの着順は4、7着だった。
 1番人気の信頼度は高い。[8・1・0・1]で勝率は阪神大賞典以上。ちなみにただ1頭4着に沈んだのは前記テイエムオペラオーである。4番人気以内の馬が連に絡まなかった年はなく、伏兵同士の決着を期待するのはあまり得策ではない。
 ないと厳しいのが実績。連対馬20頭中14頭に重賞勝ちがあり、重賞連対もなかった馬は3頭のみ。掲示板にまで広げてしまえば該当しないのは1頭だけで、このT頭はただ単にキャリアが浅くて重賞出走歴がないだけの、4連勝中の素質馬だった。
 牝馬は軽視したい。出走してきた場合、実績馬であることが多く、それなりの人気を集めるのだが、連対したのはエアグルーヴ、メジロドーベルの2頭だけ。近年ではアドマイヤグルーヴ、古くはダンスパートナーなどが人気を裏切っている。
 ステップとしては、前走がGTでここが休み明けの一戦となる馬なら、着順は良いにこしたことはないが、それほどこだわる必要もない。大敗からの巻き返しもかなり目立つ。GT以外なら連対が望ましく、5着にも入れなかった馬で連対したのは2頭だけである。