2着だったとはいえ、一昨年はゼンノロブロイが登場。阪神大賞典や大阪杯などではないが、春の天皇賞の前哨戦として必見のレースである。
 そして、傾向が変わりつつある点には注意が必要。平成10年、12年がケタ違いの高配当。平成14年も断然人気のマンハッタンカフェが消え、昨年は単賞190円のコスモバルクが沈んで馬単はマン馬券だった。以前より荒れやすくなっている。
 平穏な年の連対馬の水準レベルは「重賞を勝つか連対2回以上」。条件上がりの馬、オープン特別ばかり走っている馬は苦戦する。一方、昨年のように重賞未勝利馬がワンツーの年もあり、このあたりはメンバーを見てどちらのパターンになるか判断したい。
 そんな中、信用できるデータは2100M以上の実績。GTかGUで3着以内があるのが目安で、これは昨年の1〜3着馬も満たしていた。
 もうひとつチェックすべきなのは前走の成績。超大波乱の2回を除くと、5着以下から巻き返した連対馬は1頭だけ。中波乱程度と見れば、好調馬を素直に狙うのが手筋だ。
 関西馬が今一歩なのも覚えておきたい。4年前こそワンツーだったが、昨年は2番人気のオペラシチーが3着止まり。最近10年で[2・2・5・29]、連対率1割5厘は他の重賞に比べると見劣る数字だ。連軸としての信頼度は高くない。