最近10年に限っても、サイレンススズカなど中距離の活躍馬を輩出。勝ち馬は少なくともGU級で、1800M戦の最高峰と考えていいレースだ。
 本質的な波乱といえるのは4年前ぐらいで、馬連導入以後のマン馬券は昨年の3連複・3連単だけ。実力馬同士の力勝負になるため大半の年が中穴止まり。フロックでの好走はほとんど見られない。
 連対20頭中13頭は重賞勝ち馬で、残りの7頭にもGT〜U3着かGV2着の実績。単なる上がり馬では通用せず、荒れないのは納得できる。
 1800〜2000Mでは「2勝以上、重賞5着以内」が連対馬の水準レベル。重賞で好走していても、マイル以下に良績が集中している馬は評価を下げたほうがいいだろう。
 前走がAJC杯で5着以内だった馬は[2・2・0・2]と活躍する傾向。昨年のエアシェイディは2→4着だったが、軽視してはいけない。
 配当は平穏でも、かつては2年連続で降着馬が出たこともあり、すんなりした展開の年は少ない。コーナー4回の小回り。コース自体は先行馬有利だが、このレースでは切れ味上位の差し馬もマークしておきたい。
 年齢別では6〜7歳馬が7連対と健闘。一昨年はサイドワインダーが2着、去年はバランスオブゲームが勝っている。適性上位のベテランは4〜5歳馬と互角以上の評価が必要だ。