この時期に行われるようになったのは平成12年から。それによって安田記念との間隔は短くなったが、結びつきはあまり強くない。昨年の安田記念馬アサクサデンエンはこのレースで3着だったが、その後京王杯SCを制して本番に臨んだもの。このレースから直行した馬の成績は今ひとつ。
 短めの距離でなら、切れが武器の牝馬は牡馬とも互角に戦えるものだが、このレースでは不振。人気を集めて連対できなかった馬を挙げると、テイエムオーシャン、ファレノプシス、フラワーパークなどGT馬がズラリ。連対したのは2頭だけ。
 ステップとしては、昨年の1、2着馬こそともにお休み明けだったものの、基本的に久々の馬は買いづらい。連対したのは前記2頭を含めて9年勝ち馬オースミタイクーンのみで、消えた馬の中には人気馬が多数いる。
 これも昨年の1、2着馬には該当しないのが目立つ傾向として、中山記念を筆頭に前走中山で走っていた馬が活躍している。これはこの時期に行われるようになった12年以降顕著だ。12年以降3着以内に入った18頭のうち、前走が中山だったのは12頭だから、無視できないデータといえる。
 関東馬が活躍しているのも見逃せない。昨年サンツーなど目下6年連続連対中。マイル以下では関東馬も関西馬に負けていないのはここ数年、このレースに限らず見られる傾向だ。