戦前から行われていた伝統の重賞(かつては年2回施行)だが、コトシからついにダービーデイの最終レースになった。このレースの変遷を見ていると、時代の移り変わりを感じる。
 冬から春に移行した最近9回を振り返ると、本命〜小波乱4回、中波乱2回、万穴3回。レベルが高い年は比較的平穏で、GTを狙う馬かGU主力級がいないと荒れる。まず出走馬のレベルをチェックすることが必要だ。
 連対馬を見ると条件馬はゼロ。18頭中12頭は「重賞ウイナーかGT連対馬」だった。前走で条件戦を勝ち上がった連対馬も3頭いるが、馬券の軸は重賞の上位常連馬としたい。また、最近8年は連対全馬が2100M以上で勝利実績。中〜長距離タイプの馬が圧倒的に強く、前走不振から一変した一昨年2着のトレジャー(16番人気)のようなパターンにも注意したい。
 重賞勝ちのあった連対馬のハンデはいずれも56キロ以上。条件上がりの馬も最低で53キロは背負っていて、52キロ以下だと苦しい。また、天皇賞着外から巻き返した連対馬が7頭。それなりの実力のある馬が狙い目になる。
 日程変更初年の平成9年に4歳馬がワンツー。一昨年はチャクラ、去年はオペラシチーと4歳馬が連続優勝で、連対率も5〜7歳馬より明らかに高い。今年もマークしておきたい。