今年で99回目。非常に歴史の古い重賞で、春の天皇賞を目指してかなりの強豪が集まる。よってこの手の格式の高い重賞にありがちなことだが、頭数はあまりそろわないことが多い。
 11番人気馬が勝った平成13年、8−7番人気で決まった15年を除けばほぼ平穏。強い馬が力通りの走りを見せるので、堅く収まることが多い。1番人気は[5・1・1・3]で、全幅の信頼とまではいかないが、まずまずの成績といえる。1、2番人気でのワンツー、1〜3番人気で3着以内独占がともに3回あり、本命党向きのレースといえるだろう。
 GTで好成績を残す馬が大挙出走してくるだけに、実績はかなり高いものが求められる。連対馬20頭中16頭がクリアしているように、最低重賞勝ちがないと苦戦は必至だろう。ちなみにクリアしなかった4頭を詳しく見ると、1頭は重賞連対、1頭はGTで3着、1頭は3連勝中の上がり馬で買い目がほとんどでなかったのは1頭だけである。
 逃げ馬は全滅(4角先頭を含めれば1連対)。ただ、差しがよく決まるわけでもない。外回りの2200Mでスローになりがちなので、好位から決め手を生かす馬に有利になりやすい。
 前走の内容にはこだわらなくていい。4着以下からの巻き返しが半数以上で、特に前走が有馬記念なら着順はまったく不問。