宝塚記念の施行時期が変わった平成8年に、それまでのハンデGVから別定GUに変更され、距離も1800Mから2000Mに。前哨戦的な性質のレースへと生まれ変わった。現実にここから宝塚記念に連対した馬は、春の天皇賞から直行した馬の9頭に次ぐ6頭で、かなり有力なローテーションとなっている。
 このレースで真っ先に軽視したいのは、前走が春の天皇賞という馬。連対した馬は1頭だけで、テイエムジャンボ、ステイゴールド、ラスカルスズカ、ザッツザプレンティ、シルクフェイマスら上位人気に推されながら、何とか3着キープというケースが目立つ。買うなら3連単の押さえまでというのが無難。
 レコードが2度マークされるなど、スピード決着になりやすいレースで、ある程度の持ち時計は必要。上位人気で連対できなかった前記ラスカルスズカ、ザッツザプレンティ、シルクフェイマスなどが2000Mで2分を切る持ち時計がなかった。
 重賞勝ちもなかったのは2頭だけ。GT級が出走してくることが多いので、かなりの実績がないと苦戦を強いられるのは当然のこと。
 平成9年に馬連370倍の大穴が出たが、基本的には中波乱まで。1、2番人気がともに連を外したのは1度だけで、人気馬を絡めて買わないと的中は遠のく。