昨年までは12月の施行だったが、今年は4月に繰り上げられ、距離も1400Mに短縮された。中4週を置いて行われる新設のGT・ヴィクトリアマイルの最も重要なステップレースとなる。
一昨年までの12月施行過去9年のデータでは、1・2番人気が不振、前走条件戦敗退馬が通用するなど格不問、前走着外からの巻き返し多数、秋のGT好走馬が人気になって崩れるケース(特に古馬で多く見られた)などが目立って全体的に荒れ模様だった。しかし、GT前哨戦となった今年は、実績馬がフレッシュな状態で出走してくるはずで、これらの傾向は一変が予想される。同じくGT(エリザベス女王杯)前哨戦の府中牝馬Sと同様に、実績上位馬や人気上位馬が順当に結果を残すようになると、配当的にも波乱は期待薄。重賞勝ち馬やGT好走歴のある実績上位馬を、人気でも素直に信頼するのが得策だろう。
一昨年までの過去9年連対馬を年齢別でみると、3歳7、4歳9、5歳2.若い世代が圧倒的に強く、高齢馬は軽視が正解だった。ここでは4・5歳馬を中心に狙っていきたい。また、このレースで特筆すべきはサンデーサイレンス産駒の強さ。9年間でのべ32頭が出走して[5・4・3・20]と、連対馬の半数を占める大活躍。全体(135頭)に対する割合を考えると驚異的な成績であり、距離や施行時期が変わっても引き続き要注目だ。