春の天皇賞の最も重要な前哨戦。本番がここ数年荒れ続け、このレースの勝ち馬がひとつの成績であることからも、以前よりはその性格が薄れている感もあるが、やはり検討の際には最重視するべきであろう。ここを勝った馬が[4・1・3・2]という結果を本番で残していることは忘れるべきではない。
 過去10年中、1、2番人気で決まったケースが7回。それぞれ[7・3・0・0]、[2・5・0・3]という抜群の信頼度。1、2番人気以外で勝ったのは昨年のマイソールサウンド(6番人気)だけとなっている。日本で最も堅い重賞のひとつであることは間違いない。
 最も重要なのは実績だろう。連対馬の実績を見てみると、まずGT勝ちがあった馬が11頭と過半数。残る9頭のうち重賞勝ちもしくはGTで3着以内であった馬が6頭。ちなみにさらに残った3頭のうち2頭に重賞連対歴、1頭は掲示板を外したことが一度もない超堅実な馬だった。
 距離実績も重要だ。芝2200M以上で勝ち星がなかったのは2頭だけ。その2頭にしてもそれぞれ菊花賞、有馬記念3着という実績があり、長距離への適性はすでに示していた。
 これだけ強豪の揃うレースでは、前走で大敗していると厳しい。前走が有馬記念以外で4着以下だった馬の連対率は2頭のみである。