数々の名馬が走った厳冬季のGU.ここでは東京施行の4年前と10年前を除いた最近8回のデータを基にする。
 3年連続で馬連10倍以下。9年前までさかのぼっても波乱らしい波乱がない。ややレベルダウンとはいえ、展開に紛れが少なく、斤量差の小さい別定戦。穴党向きのレースではない。
 かつてほど競合が集まらなくなったものの、連対馬はGUらしさを保っている。目安は「GT5着以内か、GU・V勝ち」。上がり馬より実績馬を重視したい。
 距離実績では1800M以上に良績がないようでは苦しい。以前の基準「3勝・重賞連対2回」よりは下のレベルでいいが、「3勝以上またはオープン2連対以上」は満たしておきたい。
 ローテーションが多様化して特定の路線の馬が活躍することはなくなった。ただし、有馬記念以外から臨む馬は前走5着以内が絶対条件。これには例外なく連対全馬が該当している。連対馬の前走成績は[8・1・4・7]。掲示板を外していたのは2頭だけで、不振馬の一変は期待しにくい。
 近年はGT級の関西馬が参戦していないが、2番人気以内に支持されるようなら信頼度大。1週前に日経新春杯があるのにあえて東上するのは勝負がかりと見ていい。一昨年勝ったダンツジャッジ(2番人気)が好例だ。